大会テーマ
「こどもまんなか社会における養成・研修の新たなステージに向けて」
本学会は、毎年12月に年に1回の研究大会をリモートとして行うこととしています。全国の様々な地域から参加することを優先しています。学会誌は2023年度第3号を刊行しました。投稿も幅広く増えてきています。本学会としてはこの学会誌と研究大会を二大柱として活動を進めています。同時に、日頃の情報交換をネットで行うこと、また基本となる共同研究を学会員のグループを構成し、その援助を学会として進めています。
研究大会では、本学会の使命をより一層鮮明にしていきたいと願っております。それはなにより、乳幼児教育・保育の保育者の養成と研修の質の向上です。そのための実践研究と実証研究、理論研究が柱となります。もちろんその背景として、乳幼児教育・保育の実践そのものの検討を進めていかねばなりません。また、そこに関わる政策の動向や検討が必要になります。
そのために、各会員の研究発表の場を設けます。それはできる限り幅広く会員の研究また実践の動向を反映していきたいと考えています。また乳幼児教育・保育の実践及びその養成の在り方の進展を受けて、その現状のあり方、そして今後への展望の報告を行うプログラムを組みたいと検討しています。さらにまた、文部科学省やこども家庭庁の施策の動きについても情報提供をしたいと考えて、その機会を設ける予定です。それらを合わせて、今、実践の現場また養成・研修の広がりの中でどういう動向が起きていて、それがどういう意味を持つのか。それらは本当に養成・研修の質の向上またひいては実践そのものの改革につながっているのかを検討し、さらに優れた方向に向けて行くには何をすべきなのかについて会員の工夫と叡智を集めたいと願っています。
第4回研究大会への会員の方々の積極的な参加をお願いします。そしてまた、身近な関係の方々へ参加を呼び掛けていただけると幸いです。リモート上になりますが、その折にお目に掛かりましょう。
無藤 隆(本学会理事長)
2023年4月にこども家庭庁が発足し、そして、こども基本法が施行されました。それに先立ち、私たちは、昨年度の本学会の研究大会では、こども家庭庁の創設に関する最新情報を得ることが出来ました。今年度は、こども施策の6つの理念を念頭に、「子どもが自立した個人として、等しく健やかに成長することのできる社会」、「こどもまんなか社会」の実現に向けた養成・研修について、最新情報を得ながら学ぶことが期待できます。一方で、保育者や保育現場には世間の厳しい目が向けられる昨今、子どもと子どもを取り巻く環境、そして、子どもの成長を支える人々の 在り方が問われています。
ここに、2023年12月23日(土)「日本乳幼児教育・保育者養成学会第4回研究大会」が開催されることをご案内いたします。大会テーマは、「こどもまんなか社会における養成・研修の新たなステージに向けて」です。今年度も、業務多忙の時期を配慮し、また、海外からの参加にも対応できるよう、オンラインで開催いたします。学会ウェブサイト、会員宛メール等でも随時告知いたしますので皆様ご参加ください。
日本乳幼児教育・保育者養成学会 第4回研究大会運営委員長 中田 範子