ごあいさつ

大会テーマ
「質の高い乳幼児教育を担う保育者の養成を考える」

 日本乳幼児教育・保育者養成学会も4年目となり、年に1回の大会も第3回となります。幸い、学会誌の論文への投稿と同様に、発表の希望者も増えてきており、養成校の教員の方々を中心に幼児教育・保育の実践に関わる研究者・保育者・行政担当者等の参加が増加しています。特にこの学会の目指すところは、養成校の保育者養成の質の向上また現場の保育者の方々の研修の質量の拡充のために何をしたら良いかを出来る限りデータと実践を元に考えていこうということです。そのための行政的支援も幼児教育センターの設立を始めとして国・自治体で各種の試みが進められています。
 それらを受けて、第3回大会においては、会員の研究発表、研究グループによる報告を行います。それとともに、現今の国等の施策の動きの最新の情報を得る機会も設けたいと思います。特に、子ども家庭庁が出来ることや幼児教育と小学校教育をつなぐ架け橋プログラムの開発が進んでいます。その現状と今後について中心的に進めている担当の方々のお話を伺うようにしたいと思います。
 ぜひ会員皆様の熱心な参加をお願いしたく、準備委員会として鋭意準備を行ってきています。リモートによるということなので、全国各地から参加可能です。今から予定を組み、参加しまた発表できるように予定をお知らせいたします。

無藤 隆(本学会理事長)


 「日本乳幼児教育・保育者養成学会 第3回 研究大会」が開催されることとなりました。大会テーマは、「質の高い乳幼児教育を担う保育者の養成を考える」です。昨年度より「幼児教育スタートプラン」が公表され、「令和の日本型学校教育」を全ての子どもに実現するための幼児教育の質的向上及び小学校教育との円滑な接続について、中央教育審議会において具体的な検討がなされてきました。さらに、「こども政策の新たな推進体制に関する基本方針」(令和3年12月21日閣議決定)に基づく「こども家庭庁設置法」及び「こども家庭庁設置法の施行に伴う関係法律の整備に関する法律」が通常国会で成立し、ますます子どもが健やかに成長することのできる社会の実現に向けて、乳幼児教育の重要性が高まってきています。
 今回の記念講演では、文科省初等中等教育局幼児教育課幼児教育調査官横山真貴子氏より架け橋期のカリキュラムについての具体的なお話が聞けることと思います。また、対談では、内閣府子ども・子育て本部上席政策調査員の馬場耕一郎氏と白梅学園大学 名誉教授の無藤 隆氏より「こども家庭庁」についてお話いただく予定です。養成校の先生方には、是非、最新の情報から知見を深めていただく機会にしていただけたらと願っています。参加・研究発表申込方法等につきましては、7月中に大会 HPを開設し、8月1日より参加登録受付予定としています。学会ウェブサイト、会員メール等で告知いたしますので皆様ご参加ください。

日本乳幼児教育・保育者養成学会 第3回研究大会運営委員長 白川 佳子